今この記事を開いたあなたは、どんなキャリアを歩んでいますか?

わたしの場合、ちょっと変わっていて、

【大学】理系
生物工学を学び、タンパク質の研究

【卒業後】
学部卒で営業に

【現在】
約4年勤務したのち退職、
グラフィックデザイナーに(独立)

こんな感じです。
理系→営業→デザイナー、というのが
一貫性がなく見えるので、なぜ?とよく聞かれます。

周りを見てやりたいことをあきらめた高校時代

さかのぼると、始まりは高校時代、
文理選択をするタイミングでした。

当時から、デザインに興味はありました。
でも進路を考えるときに、自分の気持ちではなく、
周りがどうするか、周りからどう見られるか、で選んでしまったのです。

中高一貫の進学校だったのですが、
進学実績として「東大◯名、医学部◯名」と情報誌にも載せられるような感じで、
その他の進学実績についても美大や専門学校というのはほとんど聞かず。

そんな状況を見て、
「デザイン=美大 or 専門学校」という選択肢しか見えていなかったわたしは、
「自分の学校から美大とかデザイン系に進みたいとか、とても言えないな」
と考え、一瞬であきらめてしまいました。
誰にも一言も、相談せずに。

そこから、4年制の大学に行くなら、
学問として学ぶなら何に興味があるか?という観点で、
生物を学びたいと思い、理系を選択しました。

理系の職業を選ばなかった理由

もともと、理系に進んだ時点で
研究者としての自分のイメージは全く湧いていませんでした。

ただただ 生物は面白いと思っていたので、
デザインの道に進まないのであれば、学問として勉強してみたかった。
研究室に入ってから、実際に研究してみたらイメージがつくかもしれない、
と思っていました。

でも結局、自分が研究者になるイメージが湧いたことはありませんでした。

自分が直接人に働きかけることで物事を動かしたい

業界などにもよるかもしれませんが、
研究職や技術職の場合、人の役に立つのは技術や製品を通して。

そうではなくて、
「自分が直接人に働きかけることで物事を動かしたい」
と思ったのです。

きっかけは、カリフォルニア大学への留学から戻ってきた後の経験でした。

留学は大学のプログラムを利用して渡航したため、
毎年参加希望者が応募し、選考があり決まっていくのですが、
「行きたいけどTOEFLの点数がとれない」「現地の生活が心配」
と踏み出せない後輩の相談にのったり。

帰国後に入った学生団体でメンバーを率いる中で、
組織改革をしたり、企業とのコラボ企画をやらせていただいたり。

自分が誰かに何かを話したり、行動したりすることで
目の前の人が前向きに変わっていったり、物事が動いたりすることが
とても嬉しかったし、やりがいを感じていました。

印刷会社に営業・事務系で就職

親や、周りから
「せっかく理系でここまで勉強したのにもったいない」
と言われることもありましたが、
どうしても直接人に働きかけて仕事がしたかった。

そして、「人のこころを動かすものづくりがしたい」という想いがあったので、
第一志望だった印刷会社に営業・事務系で入社しました。

やはりデザインの道に進むのを過去あきらめたとはいえ、
自分がなれる範囲で、出来るかぎりそれに近い仕事に就こうとしていたんですよね。

(デザイナー職自体も募集はありましたがポートフォリオが必要で、
何のスキルも実績もない状態でのスタートは無理でした)

営業としてキャリアスタート

そして本配属。

正直なところ希望を出していた業界の営業担当ではなかったのですが
まずは置かれた環境で頑張ろう、と思いスタートを切りました。

チーム内の人員配置の関係で、
配属3ヶ月目にして大きな部署をいくつか任され、
要領がよくなかったのが原因だとは思っていますが
残業や休日出勤が多すぎて会社から目をつけられるほど。

他部署の先輩方からはいつも大変そうだねと言われ、
同期との飲み会でも、到着するのはいつも自分が最後。

休日でも基本、朝から外に出て
人に会ったりいろんなところに行ったりするタイプなのですが、
その頃は疲れ果てて、昼過ぎまで寝ている日も多発……

そんな、自分らしくない時間の過ごし方に悲しさを感じることはあっても、
まずはここで出来るようにならなくてはと、必死に働いていました。

でも会社のことは好きだったし、
やめたいとか、異動したい、とは思っていなかったです。

そんなわたしに転機が訪れたのは、3年目の半ばのことでした。

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